北東アジアを考えよう!

北東アジア(日中韓台朝)をメインに、ユーラシアを包括的に捉えよう。 

中国とアフリカは本当に蜜月なのか?

中国とアフリカは本当に蜜月なのか?

 

 

  2000年代後半から日本でにわかに中国のアフリカ進出に関する議論が盛り上がっているみたいです。色々な出版物も出されNHKでも様々な形で特集が組まれたりしています。最近も以下のような記事が出ました。

 

www3.nhk.or.jp

 

こうした記事や特集が組まれたりするので、中国とアフリカが蜜月関係であるように感じてしまいます。しかし、実際は少し複雑で中国とアフリカの関係はマダラ模様です。

 

 

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America’s Global Image Remains More Positive than China’s | Pew Research Center

  こちらはピューリサーチが公開した、ラテンアメリカとアフリカで実施したアメリカと中国のソフトパワーに関する2013年の調査報告です。確かに、科学技術の項目ではアメリカに迫る評価を得ているのですが、音楽や映画の項目では大差をつけられています。ビジネスの項目でも中国は大人気ではないです。

 

※2013年の調査なので一帯一路やトランプショックの影響がどう影響しているか?は考察の必要があると思います。逆に2013年の段階ですでに中国の科学技術の分野は世界で評価を得ていた事は心に留めておくべきです。尖閣ショックの直後の年で日本の嫌中世論の盛り上がりを思い出しましょう。

 

 

アフリカ側から中国は選ばれているのか?

 

  ほかにも、2014年と2016年に中国教育部が発表している中国に来る留学生のデータを参考にしてみましょう。

 

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上は2014

 

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上は2016

 

  確かにアフリカからの留学生の増加率は群を抜いていますが、総数で言うと突出して目立っている訳ではありません。中国に来る留学生のマジョリティーは韓国でありアメリカ、そして近隣アジアの国々です。また、大規模なアフリカ人街が形成されているといわれている広州がある広東省も留学生の受け入れでそこまで突出している訳でもありません。

 

以下は参考報道

www.sankei.com

 

www.news-postseven.com

 

 

 

またピューリサーチが公表している移民の移動地図、中国に住む他の外国移民のデータで見てもアフリカ諸国が突出しているわけでもないです。

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www.pewglobal.org/2018/02/28/global-migrant-stocks/?country=CN&date=2017

 

移民でその国に根を下ろすか?はたまた駐在員で一時的にそこに留まるか?でまた統計の意味は違ってきますが、少なくとも、これらの統計からは中国とアフリカ諸国の関係は蜜月ではない事が分かると思います。

 

 

「外交手腕や政策広報を舐めてかかるな!」と過去にこのブログでも記事にしましたが、一端、クールダウンもした方がいいのではないでしょうか?

 

 

 過去記事参照

 

syuturumu.hatenablog.com

 

syuturumu.hatenablog.com

 

syuturumu.hatenablog.com

 

 

 

アフリカのソフトパワー浸透の例で以下の記事を参考に

 

tamakino.hatenablog.com