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北東アジアを考えよう!

北東アジア(日中韓台朝)をメインに、ユーラシアを包括的に捉えよう。 

中国の軍事費を読み解く

久々の一桁

 中国の国会、全人代が開かれています。その直前に以下のようなニュースが流れてきました。

 

www.yomiuri.co.jp

 

 

尖閣諸島の領有権問題を抱える日本にしても、中国と領土問題を抱える諸外国国にとっても、一応、安心といいますか、少々ほっとするニュースだと思います。

しかし、忘れてはいけません。中国は核保有国であり、無人機の実践運用のノウハウも急速に蓄えつつあります。

 

「軍事費の削減=外交の態度が軟化」ではありません。

 

一方で、日本のマスメディアが中国の軍事力や海外戦略に関して過大評価をしているのも事実だと思います。

 

 

何から守るか?ー周りは敵だらけー

 基本的に軍隊や軍事力は何のために存在しているか?といいますと、

「主権・国土・人民」を守るためです。中国の場合は、天安門事件を見れば分かるように治安の維持。国家分裂分子の鎮圧も含まれます。

 

これが意味する所は、

「敵が多ければ多いほど、敵が強ければ強いほど軍事力・軍事費は高まる」という事が言えると思います。

 

ここで以下の地図をご覧ください。こちらは2013年に1月に新しく公式に出された中国の地図です。縦に長いのは南シナ海の領有権の主張のため」だとお分かりかと思います。

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  中国の仮想敵はアメリカです。そしてその陣営に属する国です。なので日本・韓国・台湾。その他のASEANの伝統的な反共国家も中国の仮想敵と見ていいです。しかし、ロシア(ソ連)の事も同時に考えなくてはいけません。

 中国とソ連は、社会主義の方針の違いからお互いを非難し合い、過去に国境紛争を起こした事もあります。その後、ソ連は崩壊し中央アジア諸国が誕生しモンゴルが民主化します。これらの国はロシアや中国と強く繋がっていますが、アメリカなどの西側諸国とも繋がっています。更にロシアは新疆の統治に関して揉めた事もあります。近年の中露関係は大きな問題は発生していません。しかし、貿易はロシアの片思い。イデオロギー的にもロシア国内では、民主化推進派(西側派)とソ連復活派の二つがあり、中国を脅威として見ている人もいるようです。お互いに信頼しきっているという分けではありません

 インドとも中国は上手くいっていた時期がありました。しかし、中国のチベット侵攻・核開発・国境紛争で関係が悪化します。その後はパキスタンとの関係やアフガン問題が複雑に絡み合い不安要素を含みながら、安定軌道に乗っていると評価して良いと思います。

 

色々と記しましたが

要するに中国の周りは「敵だらけ」・親友はほぼいないという事が言えるかと思います。中国は危険な側面にはもちろん、華夷思想毛沢東からの軍事思想などが関わっています。しかし、それらを抜きにしても、中国は必然的に高い軍事力と軍事費が必要な事情もあるのです。

 

以下に参考に、旧軍区と新戦区の図を貼っておきます。

 

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武器の輸出入

 武器の輸出入も、その国の軍事力と軍事費の裏を読み解くヒントになります。技術力があれば輸出が多く、技術力が無ければ輸入が多くなります。以下は、成美堂出版から出てる『今がわかる 世界がわかる 世界地図2016』の1ページです。

 

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 中国は、この本によると中国は武器の輸出入はともに3位です。しかも、2010年から2014年までに輸出は143%増という驚異的な数値を叩き出しています。これは中国が技術力を蓄えた事と製造コストの安さも関係していると思います。世界の工場は武器も作っていたという事でしょう。更に、輸出入の差額が他の国よりも小さい事も特色だと思います。

例えばアメリカ 輸出第一位 87.8億ドル、輸入9.5億ドル

   ロシア  輸出第二位 74.8億ドル、輸入9600万ドル

   インド  輸入第一位 42.1億ドル、輸出1850万ドル

 

ここから、中国は自国で完全に軍事力を賄えきれていない様子が見えます。

 

では、その中国はどこから武器を買っているか?というと以下になります。

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中国は主にロシア・フランス・ウクライナ・スイスから武器を買っています。また非常に興味深いのは、ロシアのお得意先です。ロシアはインド・中国・ベトナムに武器を売っています。因みに中国のお得意先は、パキスタンバングラデシュ・ミャンマーです。北朝鮮が上位に入って来ていないのは不思議な感じがします。各国の思惑というか本音が透けて見えますね。 

 

この記事で言いたい事を纏めると以下になります。

 

中国にも軍事費が高くならざろう得ない都合がある。

実を言うと武器を大量に買っていて自国で完全に賄えきれていない。

 

 

以下を参考にしてみました。

www.amazon.co.jp

www.akashi.co.jp

 

 

www.amazon.co.jp

 

www.amazon.co.jp