北東アジアを考えよう!

北東アジア(日中韓台朝)をメインに、ユーラシアを包括的に捉えよう。 

中国が人権をリードする日@アフリカ

中国が人権をリードする日

 

 

 「中国が人権規範をリードする」これを真面目に受け取る人は自分を含めて多くないと思います。ノーベル平和賞受賞者の劉暁波やその妻の劉霞女史に対する扱い、ウイグル族チベット族に対する文化のはく製化、人権派弁護士に対する弾圧等々、中国国内の人権問題は枚挙に暇がありません。そんな国が語る人権に不信感があるのは当然の事です。

 しかし、今世紀に入って人権のお手本とされた文化圏や国々でも、そうした価値観が崩壊している傾向が見られるので(例 欧米圏の民族ヘイト 日本の性差別問題など )中国が語る人権について悪い方向に誇張して偏見で捉えるのでもなく、一端は耳を傾け内在理論などを観察する必要があるのではないしょうか?

 

 

中国で人権を語る

 

  中国で人権を語る難しさは言わずもがなです。しかし、中国人が「人権」を諦めていたり、「人権」そのものを理解できないわけではありません。あの毛沢東も過去にはアメリカの民主・自由を認める発言をしています(ただ、時期が抗日戦争期なので、アメリカの協力を得るリップサービスの可能性は十分にあります)

 

news.ifeng.com

 

毛泽东论人权--时政--人民网

また、「食べられる事が人権だ」という言葉もあります。

 

下のスクリーンショットは、「人権 商業(ビジネス)」で検索した結果です。

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 「商業と人権 中国企業のタブーか?」「商業活動の中での人権問題」

「企業の社会的責任から商業と人権へ 中国企業の新たなる挑戦」

 

欧米発の「リベラリズム」ではありません。無論、タブーもあります。

しかし、中国で人権を語る事は出来ないわけではありません

 

 

人権規範もまた多様!?!?!?

 

  中国の対外進出が、西側がリードしてきた「人権」を全世界的に書き換えてしまうという懸念が様々な方向からされています。

  

www.asahi.com

 

  

www.asahi.com

 

しかし、この「中国の人権」を積極的に評価する動きも一部あります。世界を見渡すと、中国以外にも「西側リベラリズム」の人権ではなく「我々には我々独自の人権や民主がある!」とする文化圏が存在します

  サブサハラのアフリカもそうした文化圏の一つです。サブサハラアフリカは「Human Right」、個人としての権利ではなく、「皆は一人のために一人は皆のための権利であり民主」という風な規範が強いと言われています。そこには、アフリカ独自の共同体概念や部族・氏族意識が関わっていると言われています。

 

※ノンフィクション・ライターの高野秀行さんの『謎の独立国家ソマリランド』が参考になると思います

https://www.amazon.co.jp/謎の独立国家ソマリランド-高野秀行-ebook/dp/B00P27YOM6

 

www.youtube.com

 

 

中国が解決するアフリカの人権問題

 

  様々な分野で中国はアフリカに進出しています。日本のマスコミだと「オールド・エコノミー」分野しか注目されませんが、ネットインフラや農業支援などソフトパワー分野も進みつつあります。 中国のネットショッピング最大手のアリババは積極的にアフリカ援助に乗り出しています。IT分野でのアフリカの大学との協力、若年層起業家を支援する基金の設立、奨学金の給付など大盤振る舞いです。

news.163.com

 

実際にカメルーンでアリババは健康なミネラルウォーターの販売ルートを確立させ、アフリカ人の健康問題に貢献しているという記事です


以下の記事は、世界銀行、中国財政部、国家開発銀行セネガル政府が共同で主催したアフリカ投資フォーラムの記事です。その中でアリババは、中国の農村と都市を直接ネットで結んだ経験をアフリカに生かそうとしている事が書かれています。また、これについて、世界銀行Carlos Silva-Jauregui氏はアリババの中国での経験は、農村部の人々のQOLを改善し、持続可能な経済格差対策と評しています

finance.sina.com.cn



これらの事から、「アフリカの人権状況を改善したのは中国のおかげ」「中国がアフリカで人権をリードする」と将来ハッキリと評価される日が来ても全くおかしくないと思います。
































































































































































































































































































































tech.sina.com.cn