一帯一路とは”いったい”何なのか② ”いったい”どこから始まる?
広域経済圏
「一帯一路」が中国を中心にした海路と陸路から伸びる広域経済圏構想というのは普段からニュースを見れば分かると思います。しかし、中国のどの都市から始まり、どの都市を通り、それらの都市は”いったい”どういう都市か?と問われて答えられる日本人は少ないと思います。この戦略、別名”21世紀新シルクロード”と呼ばれるので、新疆と西安は通るのか?ぐらいはイメージできますが、広域経済圏構想である一帯一路は西安から一本の道が欧州に向かうだけではないのです。広域経済”圏”構想なのです。
一帯一路は義烏から始まる
中国政府の言い分を聞くと、彼らは浙江省義烏を一帯一路のスタート地点としています。
ここから、スペインまで鉄道が通っています。この義烏、世界一の雑貨や玩具の市場で、この市場の支部はウルムチにも存在しています。
成長のエンジンは沿海部から内陸へ
習近平政権以降、中国経済成長は鈍化しましたが、省ごとの統計を見ると、内陸では依然と高い成長率を維持している省があります。また、ここ数年は中国の沿海部と内陸の格差が着実に縮まっている傾向もあります。中国国内に限ってみれば、一帯一路はそこそこ成功していると言えると思います。
参考文献
以下の記事も参考に。