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北東アジアを考えよう!

北東アジア(日中韓台朝)をメインに、ユーラシアを包括的に捉えよう。 

今、安倍普三が首相である事は悪くも良くも。

朝鮮半島の緊張・中東の動乱

 

 朝鮮半島の緊張が高まっています。また世界を見渡せばシリアで米ロが対立し、トルコではエルドアンが強権を発動し、中東も混乱しています。

 こうした混沌した世界情勢の時に限って、アメリカは滅茶苦茶な大統領令を発動するトランプがリーダーで、中国は文革発動中の習近平、韓国は大統領が逮捕され、不確定要素のオンパレードです。無論、現在の情勢を様々な角度から分析することも大事ですが、闇雲に突っ込むと陰謀論に走ったり、フェイクニュースに引っかかるリスクも高まると思います。こうした時は既に起きた類似のケースや歴史を着実に踏襲した方が、情勢分析には有効だと思います。

 では、ます、今起きている事を整理しましょう。

 

2017年 

  •     4月4日 シリア アサド政権 生物兵器使用
  •     4月6日~7日 米中首脳会談
  •        4月7日 アメリカ シリアへミサイルで報復攻撃   
  •     4月8日 空母カールビンソン 北東アジアへ出発
  •     4月11日~12日 アメリカ ティラーソン国務長官ロシア訪問
  •               4月14日 中国・ロシア 王毅外相とラブロフ外相の電話会談
  •               4月15日 北朝鮮 軍事パレード

 

 ここ数日で情勢がかなり動いているのが分かると思います。シリア情勢も北朝鮮情勢も以前からずっと緊迫していましたが、ここ数日の動きを見ると、米中ロの大国を軸にしながら中東の動乱と朝鮮半島危機が連動しているような様子が見えると思います。実を言うと、中東動乱と朝鮮半島危機の重なりや連動は今に始まった話ではありません。約10年前の国際情勢も似たような構図を見つける事が出来ます。

 

 

       アフガニスタン戦争

  • 2001年 中露善隣友好協力条約締結

       ウズベキスタンを加えて 上海協力機構が拡大・改組

      2002年 9月17日 小泉訪朝 日朝平壌宣言署名

      2002年 12月12日 北朝鮮 寧辺核施設の再開

      3月19日  イラク戦争 開戦

              8月27日  第一回 六者会合

 

 

どうでしょうか?昨今の米中ロの動きと約16年前の米中ロの動き、そして中東動乱と朝鮮半島危機の位置づけが非常に似ている事が分かると思います。特に2002年末から2003年にかけての動きは注目だと思います。経済的なことを加えますと、中国のWTO加盟なども大きなニュースでしょうか。

 

 

16年前の世界の激変に立ち会っていた唯一の人物???

 

 2000年代に入ってから世界は大きく様変わりしました。そして、現在も刻一刻と変わり続けています。全く状況が読めません。しかし、こうした世界情勢の中で、約16年前から今に至るまで、現役で政治の世界に携わっている人物たちがいます。中国は武大偉王毅が当時外務次官として、北朝鮮の金桂冠も当時は北朝鮮の外務次官でした。そして、日本は安倍普三が官房副長官です。

 2001年の小泉政権発足時、かれは官房副長官でした。そして、日本人拉致被害者の帰国に携わります。当時の安倍官房副長官は、北朝鮮強硬姿勢をとっていました。例えば、日本に帰国した拉致被害者について、当時の官房長官福田康夫は、北朝鮮との外交上の手続きにのっとり、被害者を北朝鮮に一時帰国させようとしましたが、安倍普三は「被害者の一時帰国は国家として責任を放棄している」として反対の姿勢を示しました。また、2003年5月22~23日の日米首脳会談の直前、訪米に向かう政府専用機では、小泉首相が「北朝鮮問題の平和的解決のためには、対話と圧力が必要だ」という考えを述べる事に対して、安倍普三と田中均が以下のような激論を交わしました。

 

田中「総理が圧力とおっしゃってしまえば、北朝鮮は暴発しかねない。彼らはすべてのメッセージを悪い方に受け取ります」

 

安倍「そんな根拠はないですよ。古今東西、国ぐるみで暴発した例などありますか。当然、圧力でいくべきです」

 

田中「たしかに、圧力装置を背景に持っていない対話と交渉なんて成り立たないと思います。実際、米国の圧力があってこそ、日朝平壌宣言も生まれたんですから。ただ、同時に、圧力をかけてますよと言って始める交渉も成り立たない」

 

 

ポイントは圧力をかける事は一致していますが、その圧力を表に出すか裏でやるかの違いです。小泉首相は安倍副官房長官の方針を支持します。

 

 

 

安倍政権に何を期待するのか

 

 良くも悪くも、現在の安倍政権には16年前の小泉政権で、世界情勢の激変に立ち会っていた人物が多くいます。

 安倍晋三官房副長官現在の外務大臣岸田文雄小泉政権では文部科学副大臣。現在、財務大臣麻生太郎は、小泉政権で党の政務調査会長から総務大臣外務大臣を務めました。

 これらを思えば、現在の不確定要素満載の世界情勢において、日本のこの布陣は心強いモノがあります。しかし、現状は何もできていません。拉致被害者や特定失踪者、日本人妻といった北朝鮮をめぐる人道上の問題に対して手も足も出ていません。いったい何をしているのでしょうか。小泉政権から現在の安倍政権に至るまで、途中で民主党(現・民進党)への政権交代などがあり、16年前の外交資料や当時のスタッフのやり取りのフィード・バックが出来ていないのでしょうか。それともその他の要素、中国の台頭などで、現在は16年前の経験すら役に立たない事態なのでしょうか。

 私はここにどうしても日本人や日本の保守に蔓延する「アメリカにさえ頼っていれば全てが上手くいく」という思考停止状態を感じてしまいます。

 

 

 

 

以下引用資料です

 

 

ザ・ペニンシュラ・クエスチョン―朝鮮半島第二次核危機

ザ・ペニンシュラ・クエスチョン―朝鮮半島第二次核危機

 

 P65 P93

 

 

 11年前の状況の参考資料として

 

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

 

北朝鮮に関連する過去記事です。

 

syuturumu.hatenablog.com

 

 

syuturumu.hatenablog.com