北東アジアを考えよう!

北東アジア(日中韓台朝)をメインに、ユーラシアを包括的に捉えよう。 

その”クニ”を好きになるってどういう事?

その”クニ”を好きになる

 

 グローバリズムの流れやLCCの普及など、昔よりも外国が身近な時代になりました。海外旅行のハードルもかなり低くなりました。そんな中で”たまたま”行ったその外国に一目ぼれし”好き”になる事もあると思います。

 

     ある外国(アメリカ・台湾etc・・・)が好き

 

この感情は至って普通なモノだと思います。しかし、この感情について本稿では考察してみたいと思います。

 

 

その”クニ”の政治体制や経済システムが好き

 

 これは、西側のリベラルな民主主義国家にあこがれて留学する学生や、より豊かになるために欧米先進国へビジネスに行く大人を思えば理解しやすいと思います。また、過去に進歩的知識人が中国や朝鮮、ソ連を褒めた例もそれに類するモノだと考えています。僕にもそういう気持ちがあります。カナダやドイツを尊敬し羨ましいとも思っています。

 

この”好き”には大きな弱点があります。

それは、「とても短期的で暫時的で長続きしない」点だと思います。

 

どの政治体制やシステムも栄枯盛衰があります。

仮に現在のリベラルな政策に惚れてカナダを好きになったとします。しかし、その後、何かの拍子に、経済が破たんしコンサバな政策をとったとします。その時、カナダを好きでいられるでしょうか。

恐らく「こんなはずじゃなかった」と考えると思います。

 

 

そう考えると、そのクニが好きとは、政治体制や経済システムに惚れる事ではないでしょう。

 

 

そのクニの文化や社会やヒトが好き

 

 これはもっと分かりやすいと思います。ディズニーランドが好き・ジーンズが好き・中華料理が好きetc・・・といった身近な部分です。場合によっては、近所に住む在日外国人の友達が好き。そんな感情も入ります。

 

  この好きは「国同士の関係が悪くても働く、とても強い感情」になり得ます。

 

日中関係や日韓関係なんかはこの類の感情を持っている人が多くいる事でしょう。熊本で起きた地震で中国や韓国から、くまモンのイラストを使ってメッセージをくれた人たちの存在はまさにこれだと思います。しかし、僕はこれにも少し、疑問を呈したいと思います。それは

   

 「文化や社会と政治を完全に切り離して考えていいのか?」という事です。

 

確かに、一般市民とそのクニの為政者や体制を一括りにするのは間違っていると思います。北朝鮮拉致問題に抗議するために朝鮮学校を襲撃するのは間違っていますよね。

 

ただ、完全に切り離すのも違うような気がするのです。民主主義国家だったら、なおさら、民意が政治体制に反映されます。さらに文化や社会には必ず悪い点と良い点があります。

 

中国の文化を好み尊敬している人の中で、孔子孫子を好きでいても、人肉食文化纏足を好きでリスペクトしている人はいないと思います。そして、日本が好きという外国人女性で、AVなどの変態コンテンツ女は女らしくといった考えまで好きという人は少ないと思います。

 

その文化の悪い所も知っておかないと、イザという時にドン底に突き落とされます。

 

 

今や全ての情報が同じ地平線の元に並ぶ時代です。理想を勝手に押し付ける事なく、現実的な価値観を持つ事が大事だと思います。

 

 

下記を参考にしました。

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ヤン・ヨンヒ監督インタビューの中で

ピョンヤンは政治的な意味ではなく、愛する兄と合体しているような感じ」と語っています。1分52秒辺りから

 

www.youtube.com

 

 また、別のVTRでは

なぜ、ニューヨークに愛着を持つかという事も語っています。6分40秒あたりから

 

www.youtube.com