北東アジアを考えよう!

北東アジア(日中韓台朝)をメインに、ユーラシアを包括的に捉えよう。 

とぉきのなぁがれ~は一つじゃな~い♪

春節ですね!

 中国人観光客がこの時期に日本に来て”爆買い”をする事から日本でも”春節”の存在が段々と認知されてきました。この時期は中国は大型連休を迎えるので、都市に出稼ぎに出かけている労働者などは田舎に里帰りします。そしてお金に余裕のある方は海外に出かけたりします。

 そのためか、この”春節”の存在は海外でも、中国の経済発展とそれに伴う観光客の購買力の上昇や移民の増加などで存在感が増しています。以下は、オバマ大統領の春節のお祝いのメッセージです。

 

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こちらは、ニューヨークのタイムズスクエア春節特番の宣伝です。

 

さて、ここで、何か不思議な事に気付かないでしょうか?

実を言うと春節の英語訳は幾つかパターンがあるんです。

Lunar new year Spring festibal Chinese new year。インターネットでこれらの単語を打って検索をすると”春節”が出てくると思います。ではそもそも”春節”は何でしょうか?

 

 

春節=”中国”の正月?

 ”春節”をてっとり早く簡単に説明をするなら「中国の正月」です。しかし、これではまだ”春節”を正しく知り,考えるためには少ない説明です。なぜなら、春節は中国に限らず台湾やベトナム、その他の多くのアジアの国で祝うからです。

以下はとある旅行者が撮影したベトナム春節、テトの様子です

 

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 これらの春節を祝う国々の特徴として、月の暦、太陰暦の文化が色濃く残っているという事が挙げられます。月の暦の新年という事で、Lunar  new yearとなるわけですね。Spring festibalは春節の直訳だという事が分かるかと思います。

 

つまり

 

春節に日本に来る爆買い外国人は中国人(中国国籍人)に限らないという事です。

 

時の流れは一つじゃない

 春節太陰暦に基づくモノで、日本の暦とは違うモノです。これを「中国って特殊!変なの!」と思う方もいるかもしれません。ではもっと外に目を向けて見てみましょう。そうすると、意外にも太陽暦グレゴリオ暦以外の時の流れは沢山あります。

 

イスラム教社会→ヒジュラ

タイなどの仏教社会→仏歴

ロシア正教社会→ユリウス歴(ロシアのクリスマスは欧州の時期と少し異なる)

 

暦の流れは一つに限りません

 

 

様々な外国の方とお付き合いの方はこれらの暦を意識して、プレゼントを送って見たりすると、お付き合いが上手くいくかもしれません。