北東アジアを考えよう!

北東アジア(日中韓台朝)をメインに、ユーラシアを包括的に捉えよう。 

トランプの裏で・・・

トランプショックの裏で 

 

 世界がトランプショックに襲われてますが、別に世界はアメリカとしか外交しているわけではありません。トランプショックの裏でも色々とアジア・ユーラシア情勢は動いています。本稿ではトランプ・ショックの裏で起きているニュースについて纏めます。

 

 

中国の国際関係 

 

 李克強首相が8日から9日にかけてロシアを訪問しメドベージェフ首相とプーチン大統領と会談しました。両国の友好関係は地域のみならず全世界的な利益になると確認されました。文化、人的交流の促進やインフラ整備の協力、金融やエネルギーの協力。また上海協力開発機構の更なる強化などについて言及されたようです。

李克強総理訪ロで交渉進展見通し 中ロ天然ガスパイプライン西ルート建設

李克强会见俄罗斯总统 — 中华人民共和国外交部

 

 中国・パキスタン関係には大きな進展がありました。13日にパキスタンのグワダル港が正式開業され、中国の商船が着岸しました。その後、陸路を通って新疆まで運ばれます。パキスタンは中東、中央アジア、インドや中国に囲まれたように存在しています。グワダルが本格稼働し、パキスタン国内から中国新疆までいたる経済回廊建設が上手くいけば、地域秩序に大きな影響を与えることが考えられます。

 

www.bbc.com

 

www.youtube.com

 

 

中国・パキスタン経済回廊については以下参照。

www.sankei.com

 

 

「アメリカ後世界」への備え

 

 ほかにもEU離脱を決めたイギリスのメイ首相が6日から二日間、インドを訪問しました。インドの経済成長を自国経済のエンジンに組み込むための話をしたようです。英印の二か国間自由貿易協定の計画もあるようです。

jp.wsj.com

 

 

 

 

finance.sina.com.cn

 

 

どうやら各国とも「トランプのアメリカ」「アメリカの栄光なる孤立」に備えているのだと考えられます。