北東アジアを考えよう!

北東アジア(日中韓台朝)をメインに、ユーラシアを包括的に捉えよう。 

中国のパクリと闘う その2 ”良いパクリ”と”悪いパクリ”

syuturumu.hatenablog.com その1では、パクリを前提にしてそのパクリを上手く”いなす”手段を音楽業界の実例と、「海賊版のパラドックス」について言及しました。今回はモノづくりとオープンイノベーションについて見ていきます。 ”良いパクリ”と”悪いパクリ”…

中国のパクリと闘う その1 ”パクリ”を往なす

相変わらず日本人をイラつかせる”中国のパクリ問題” 相変わらず、この手の問題はイタチごっこで、日本社会では中国と言えば”パクリ”と言っても過言ではありません。 headlines.yahoo.co.jp しかし、”パクリ”はかつての台湾でもありましたし、新興国では多か…

北朝鮮の内情に迫ってみる。

北朝鮮の内情に迫ってみる 最近、あるVTRを見ました。それは韓国に亡命した北朝鮮人が北朝鮮について語っているものです。VTRは以下より。字幕も日本語設定にできます。 www.youtube.com そこでは「北朝鮮でも市場経済が導入され始めている事」や「昔と今の…

新シルクロードは新たなる段階へ

「一帯一路」を現時点で総括してみる 中国が2013年に提唱した「21世紀新シルクロード」ですが現時点で総括してみたいと思います。この「一帯一路」は中国内陸から欧州までをつなぐ「陸上シルクロード」と南シナ海とインド洋を通る「海上シルクロード」から成…

点から線。そして面へ 中国ゴーストタウンの正体

中国経済の失速 中国経済が高度経済成長期を終えた事はすでに様々なメディアで言われています。それと同時に、中国のゴーストタウンの存在も報道されています。 gigazine.net 中国国内でもゴーストタウンランキングが発表されたり、その関心度は中国国内でも…

トランプの裏で・・・

トランプショックの裏で 世界がトランプショックに襲われてますが、別に世界はアメリカとしか外交しているわけではありません。トランプショックの裏でも色々とアジア・ユーラシア情勢は動いています。本稿ではトランプ・ショックの裏で起きているニュースに…

外国人とコミュニケーションするコツ

外国籍児童の指導や外国人の生活支援をするような方は参考にしてみて下さい。 むろん、その外国の言葉が出来れば問題ないですが 皆が皆そういうわけにもいかないので、「外国人にとって分かりやすい日本語」を話すように心かけましょう。 ①短い文章で話しま…

外交モンスターベトナムの実力。

環太平洋国家のダークホース、ベトナム フィリピンの大統領のドゥテルテ氏が中国に訪問し南シナ海におけるパワーゲームが新しい局面を迎えそうです。そんな中、こんなニュースが飛び込んで来ました。 www.sankei.com ベトナムも南シナ海で中国の圧力を受けて…

「多様性」を抱える事は面倒くさい。だけど「多様性」を抱え込むと最強だ。

「多様性」は面倒くさい 昨今、「多様性」をめぐる議論が色々とされていますね。僕も「多文化共生」を作るような場に色々と立ち会っています。具体的には在日外国籍児童の学習支援などを通じて社会の多様性に貢献するというモノです。 そういう場で感じるの…

日中にとっての朝鮮半島情勢

相変わらず騒がしておりますが 相変わらず、朝鮮半島が騒がしいです。北朝鮮による核実験や弾道ミサイルの発射。それによるTHAAD配備。それに呼応して中韓関係や中韓米ロ関係の悪化と色々と事態が動いています。そんな中昨日「BSプライム・ニュース」で北朝…

中国と日本をめぐる社会とか自由に関する皮肉な話。

日本って“ジユウ”なの? 中国を経験した日本人どうしで飲み会を開いたり、インターネットで会話すると、こんな話題になる事が多いです。 「なんか、日本って自由なんだけど自由じゃない感じ?中国は自由じゃないんだけど自由って感じ」 一般的に自由の無い一…

日本と中国をめぐる憲法に関する皮肉なお話。 9条の話じゃないよ♡

通常国会が始まりましたね 本国会で憲法改正に向けての議論がより加速化する事になりますが、「中国」に片足を入れながら生きている人間としてどうしても気になる事があります。それは 「自民党の憲法改正草案が現在の中華人民共和国憲法とかなり似ている」…

日本独特の食肉文化の多様性。

知人に頼まれて、日本の事を紹介する文章を書きました。その中国語を載せておきます。検閲にかけられるような事があればこちらでも報告します。 日本独特的食肉习俗 大家喜欢吃什么肉?牛,猪,还是鸡呢?现在世界上供人食用的主要肉类大概是牛、猪和鸡。但是…

「台湾アイデンティティ」を分析してみる。”台湾独立”ってどういう事?

この記事では、台湾国内の歴史に言及しながら台湾アイデンティティを分析し 「台湾独立」について考えます。 日中台の外交史や国際関係については以下の記事を参考にしてみてください。 syuturumu.hatenablog.com 今回の記事でも以下の定義を採用します。 「…

今更、他人に聞けない「台湾」って何??

本稿に入る前に、断っておくべき事があります。 本稿で出てくる「シナ」には差別的なニュアンスはありません。あくまで現行の中華人民共和国の主権が及ぶ範囲の「地名」として使います。 本稿の「台湾」は「中華民国台湾」の主権範囲の「地名」です。 ”中国”…

中国とアフリカ 「ネオ植民地主義」か「非西欧によるアフリカ独立の支援」か (その2)

(その1)では、主に中華人民共和国建国直後から改革開放の直前期までの「中国とアフリカ関係」をみました。 syuturumu.hatenablog.com 今回は、改革開放後、90年代の末から2000年代の「中国とアフリカの関係」を追っていきます。 新時代の幕開け 朱鎔基首相と…

日本の環境問題とサブカルチャー 日本的环境问题和日本次文化

日本的环境污染问题的历史 环境问题不仅是发展中国家,也是欧美日本等全球普遍的问题。因此,全人类对环境问题应该互相合作加以解决。印度,巴西,东南亚等新兴国家也不例外。当然中国国内的问题也是如此。以PM2.5为代表的空气污染、水质污染、以及土壤污染…

しょうけい館。

8月15日に行ってきました ここ数年は8月15日に、千鳥ヶ淵や靖国、しょうけい館を回る事を恒例行事にしています。ニュースになっている靖国神社、国立の追悼施設である千鳥ヶ淵は、とても有名で、今更ここで色々と説明する必要はないと思います。ここでは「し…

中国とアフリカ 「ネオ植民地主義」か「非西欧によるアフリカ独立の支援」か (その1)

はじめに もうすぐTICAD(Tokyo International Conference on African Development)がケニアで開かれます。この会議は日本政府主導で、アフリカの開発援助等について話し合う会議です。 www.mofa.go.jp 日本の技術等がアフリカの発展に寄与するのは大変喜ば…

「ゴジラ」に日中関係・日韓関係、大東亜戦争の文脈を入れることは可能か?

『シン・ゴジラ』を見ました 『シン・ゴジラ』予告2 『シン・ゴジラ』見ました。傑作です!54年のオリジナルゴジラを見事に現代に透写した作品であり、54年のゴジラに衝撃を受けたであろう当時の日本人は、こういう感覚でゴジラに対峙したんだなと思わせてく…

黄龍VSバハムート (その3) インドと中国の共通利益

中国とインドの共通利益 (その1)と(その2)では中印の競争や紛争の歴史を振り返りながら纏めました。今回は中国とインドの共通利益や協力関係について纏めていきます。 西側世界の人間は、中印間の競争に目が行きがちで、また希望的観測で、インドは西側…

黄龍VSバハムート(その2)

(その1)では戦後から冷戦までの、中印関係の一番、簡単な所を纏めました。今回は主に2000年以降の動きについて見ていきます。 黄龍VSバハムート 冷戦終結と改革開放で、アジア地域は経済の相互依存化が進みましたが、中国とインドの関係は大きく動く事はあ…

黄龍VSバハムート(その1)

ユーラシアの巨人 中国とインド 中国経済の失速によって、チャイナ+1というプランが脚光を浴びています。これは中国と他のアジアにリスクを分散させるというモノです。その+1の有力なパートナーとして考えられるのがインドです。ゴールドマンサックスなど…

南シナ海 仲裁裁判を受けて。

南シナ海に関する中国とフィリピンの紛争仲裁判の判決が出ました。結果は中国の完全敗訴ではありますが、その判決結果を受けて、台湾と東南アジアとの関係が混乱したり、沖ノ鳥島に議論が飛び火したり、思わぬ事態が起きています。 ここでは、南シナ海の基本…

中露関係を整理整頓する(後編)

前編では、中露関係の歩みと、中国のロシアに対する感情を分析してみました。 前編は此方より↓ http://syuturumu.hatenablog.com/entries/2016/07/15 後編ではロシアの中国に対する見方などを検討して、ユーラシアの超大国の関係を俯瞰し、今後のユーラシア…

中露関係を整理整頓する(前編)

中露関係を整理整頓する 東シナ海での行動を始めAIIBなど、ここ数年の中国とロシアの関係はとても蜜月に見えます。確かに両国は、反米と反介入主義という一致した行動指針を持ち、日本とも領土問題を抱えています。しかし、両国の戦後の歩みなどを見てみると…

上海協力機構の基礎の基礎

上海協力機構を考察する。 中国のグローバル・インパクトや海外進出がニュースを騒がしています。特に南シナ海や東シナ海の動向、AIIBや一路一帯、新シルクロード構想などはTVを始め各種メディアでも報道されています。しかし、中国の海外進出を語る上で欠か…

「民・主・主・義」を考える

選挙ですね 参議院選挙が近いですね。それに加え図らずも東京都知事選も行われる事になりました。そこで「民主主義」について考えてみたいと思います。 Democracyの始まり この「民・主・主・義」という四文字熟語の英語訳として「Democracy」を私たちは日常…

中国を過度に恐れないー今だからこそ習近平を再考するー

今だからこそ、「習近平」を再考する 中国を過度に恐れない。そのための一歩として「習近平」を今だからこそ再考したいと思います。習近平政権以降、言論に対する締め付けや、南シナ海での軍事行動、抗日戦争のパレード、権力闘争、経済の失速。と様々なマイ…

なぜ、外国のニュースを見るの?

外国のニュースを見る意義 国際化やグローバル化、そんなモノが当たり前のように言われています。そして、外国のニュースもテレビや新聞で沢山伝えられています。ただ、最近そのニュースの伝え方やあり方に疑問を強く感じる事があります。その疑問が以下です…