北東アジアを考えよう!

北東アジア(日中韓台朝)をメインに、ユーラシアを包括的に捉えよう。 

中国とアフリカ

中国の対外援助その実情

中国の対外援助その実情 中国の途上国支援、「一帯一路」に関して様々な都市伝説が流れる事があります。「インフラ整備に囚人を使っている」「債務の罠で途上国を中国依存させている」「中国の支援はどこにも歓迎されていない。日米の圧勝」などなど。プロジ…

広東省広州のリトルアフリカ、小北を行く

君は中国のアフリカを知っているか!? 広東省広州、小北という地下鉄駅付近一帯。アフリカや中東の人が集まり独特の街並みを形成しているエリアが存在しています。その街並みから「リトルアフリカ」や「チョコレートタウン」という俗称で呼ばれる事もありま…

成昆鉄道とタンザン鉄道 東アジアとアフリカの技術転移

中国・アフリカ友好の象徴 中国とアフリカの関係を勉強していると必ずといっていいほど「タンザン鉄道」の存在が言及されます。タンザン鉄道とは1970年から1976年にかけて中国がタンザニアとザンビアの間に敷いた鉄道です。 あの時代、中国も文革期で決して…

ヘッポコなソ連の第三世界戦略

ソ連の第三世界戦略 「中国と第三世界」を学んでいますと、その過程で色々な意外な歴史などを勉強する事になります。中国が第三世界へのアプローチを強化したきっかけとして「中国とソ連の関係悪化」があります。なので、ソ連に関する論文なども見る事もあり…

中国の対外援助のルーツ

そもそも「対外援助」とは? このブログでは過去にも「中国のアフリカ支援」「中国の対外援助」といったテーマの記事を書いてきましたが、そもそも「対外援助」という概念について確認していない事に気付いてしまいました。そこでまずは「対外援助」というモ…

中国の対アフリカ援助は日本のパクリだった!?!?

灯台下暗し 中国の対外援助を論じるとどうも極端な意見に偏ってしまう傾向がありますよね。例えば「アフリカで中国は嫌われている」「東南アジアは親日だから中国を受け入れない」等々よく聞かれると思います。ある程度仕方ないかもしれません。日本は中国と…

中国が人権をリードする日@アフリカ

中国が人権をリードする日 「中国が人権規範をリードする」これを真面目に受け取る人は自分を含めて多くないと思います。ノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏やその妻の劉霞女史に対する扱い、ウイグル族やチベット族に対する文化のはく製化、人権派弁護士に対す…

一帯一路とは”いったい”何なのか④ ワープア対策としてのアフリカの孔子学院

中国のアフリカ接近 中国のアフリカ進出が止まる気配がありません。アメリカの保護主義傾向や西欧の排他主義傾向をしり目に影響力を増大させています。 jp.reuters.com www.asahi.com しかし、かつてのような高度経済成長が終焉し国内にも課題山積の中国が果…

中国とアフリカは本当に蜜月なのか?

中国とアフリカは本当に蜜月なのか? 2000年代後半から日本でにわかに中国のアフリカ進出に関する議論が盛り上がっているみたいです。色々な出版物も出されNHKでも様々な形で特集が組まれたりしています。最近も以下のような記事が出ました。 www3.nhk.or.jp…

慣れるな!舐めるな!中国・アフリカ関係プロパガンダを読み解く

色々とヤラかしている一方で この間の中国の紅白でブラックフェイスが見られ炎上したのは記憶に新しいと思います。このブログでも取り上げました。 jbpress.ismedia.jp syuturumu.hatenablog.com しかし、だからと言って中国・アフリカの外交戦略や中ア関係…

中国とアフリカ 「ネオ植民地主義」か「非西欧によるアフリカ独立の支援」か (その2)

(その1)では、主に中華人民共和国建国直後から改革開放の直前期までの「中国とアフリカ関係」をみました。 syuturumu.hatenablog.com 今回は、改革開放後、90年代の末から2000年代の「中国とアフリカの関係」を追っていきます。 新時代の幕開け 朱鎔基首相と…

中国とアフリカ 「ネオ植民地主義」か「非西欧によるアフリカ独立の支援」か (その1)

はじめに もうすぐTICAD(Tokyo International Conference on African Development)がケニアで開かれます。この会議は日本政府主導で、アフリカの開発援助等について話し合う会議です。 www.mofa.go.jp 日本の技術等がアフリカの発展に寄与するのは大変喜ば…